ミネラルタウン**ドクター×クレア

真面目


「恋の病?」
 ドクターはクレアの言葉をオウム返しに聞き返した。
 それに対してクレアは指定の返事をする。
「あのね、クレア君。僕は精神科医じゃないんだけど――」
「私は真面目に治してもらおうと思っているんです!」
 ドクターは思わずため息をついた。
「僕には無理だよ」
「いいえ、これはドクターにしか治せません」
 そして自信満々に言うクレア。
「私が好きなのはドクターですから!」
 ここまで変わった告白の仕方もあったものだと思う。
 さて。
 ドクターは医者として答えるべきか本当の自分の気持ちで答えるべきか迷った。
 そのどちらにしろ同じ答えになるということに気がついている者はまだ居ない。


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